船井情報科学振興財団による Funai Overseas Scholarship
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This post is written in Japanese. Yosuke explains his fellowship support from the Funai Foundation for Information Technology, which supports Japanese citizens and permanent residents. You may have some luck with DeepL translator.
私は,2016年の9月から2021年の6月まで大学院留学をしていました。それに際して船井情報科学振興財団から奨学金のサポートを受けました。留学開始時の2年間にわたり,授業料と医療保険費の全額と毎月$2,500の生活費支援,それに加えて一往復分の航空運賃と支度金(50万円)といった,総額1,000万円以上にもなる大きな金額をご支援いただきました。ご支援を受け取るにあたり,留学での学修・研究の進捗状況を記した留学報告書を年2回執筆し,学位取得時に学位取得報告書を提出することが義務付けられています。これは,いただいているご支援のことを考えると,当然の責務だと思います。これを除けば,卒業後の進路に関する拘束などもない,極めて寛大な奨学金です。
奨学金でのご支援は,留学生活のサポートはもちろんのこと,大学院の出願時においても大きな助けとなりました。また,優秀な他の奨学生と交流する機会が多くもうけられており,大きな励みとなっています。本当にありがたい限りです。
半年に一度,研究や学修,生活の様子を記した留学レポートが財団のホームページに掲載されています。それぞれのレポートに記載されている内容は,下記の通りです。
- 2016年 5月 留学先決定に至るまでの経緯
- 学位取得のための留学に至った経緯
- 応募のプロセス
- 2016年12月 留学報告書 (1年目冬)
- 授業開始前に参加した Cold Spring Harbor Laboratory でのサマースクールの様子
- 博士課程1年目,最初の3ヶ月(秋学期)の生活の様子
- 2017年 6月 留学報告書 (2年目夏)
- 博士課程1年目の冬学期と春学期の生活の様子
- 履修した授業についての所感(機械学習的な予測と統計的推論)
- 研究室ローテーションの様子
- 2017年12月 留学報告書 (2年目冬)
- 博士課程2年目の秋学期までの授業の様子(医療データ解析・クリニカルインフォマティクス)
- 研究活動の様子
- 大学院にて最初の共著論文となった Protein-truncating variants の論文 のプレプリント公開について
- 自身が主著者として推進することになる DeGAs (decomposition of genetic associations) プロジェクトで模索している様子
- 2018年 7月 留学報告書 (2年目夏)
- Qualifying exam を受験したこと(ペーパーテスト方式のため,報告書執筆時点で結果は不明でした)
- Protein-truncating variants の論文 が出版されたこと
- BCATS シンポジウムを運営した話
- Stanford Splash プログラムで中高生に教えた話
- 2018年12月 留学報告書 (3年目冬)
- Qualifying exam を無事に通過したこと
- DeGAs プロジェクトのアップデート
- その他に関わっている研究活動の様子
- 生活の様子
- Ragner リレーでナパ・バレーまで走った話など
- 2019年 6月 留学報告書 (3年目夏)
- Thesis pre-proposal talk について
- 所属していた Biomedical Informatics program での慣習となっている,博士論文の構成などをプレゼンテーション
- 研究活動の様子
- バイオマーカーの遺伝学のプレプリント
- 緑内障のリスクを低減する遺伝的変異の報告のプレプリント
- 大規模スパース回帰分析を行うBASILアルゴリズムのプレプリント
- これは,私は共著者としての貢献しました
- Teaching assistant として知識表現論を教えた話
- ハワイでの学会に参加した話
- Thesis pre-proposal talk について
- 2019年11月 留学報告書 (4年目冬)
- 2020年 6月 留学報告書 (4年目夏)
- COVID-19 パンデミックの話
- 科学コミュニケーションについて
- 緑内障のリスクを低減する遺伝的変異の報告の論文が出版された話
- その他の研究活動について
- 2020年11月 留学報告書 (5年目冬)
- 共著者として参加した大規模スパース回帰分析を行うBASILアルゴリズムの論文の出版
- リモートの利点を活かした日本の学会への参加
- その他の研究活動について
- 2021年 6月 博士号取得報告書 (5年目夏)
- 博士号を取得したこと
- 卒業後の進路について
- 研究活動の様子
- バイオマーカーの遺伝学の論文が出版となった話
このように,船井情報科学振興財団からのサポートにより,研究活動に没頭し,論文などでその成果を発表する機会を得ました。ご支援に深く感謝します。
また,Stanford での大学院生活・大学院出願準備に関するリソースについては,別の記事にまとめています。もしご興味があればあわせて御覧ください。
2021年度に留学を開始する方向けの奨学金募集は,2020年の9月締め切りで受け付けているようです。例年,初夏にその年の募集要項が発表されるスケジュールかと思います。